fjtn_cの日記

フリーライター藤谷千明の日記です

【雑感】「後続を育てる側にまわりたい」←はからずも5・7・5

この年(42)になると「(過去に年長者に世話になったし)後続を育てる側にまわりたい」という話を同年代から聞くようになるのだけど(わたしもそうありたいなと思うけど)、組織で徐々に立場を築いてきたわけでなく、マジで一ひとりでやってきたタイプのフリーランス人間が手ぶらでそれをやろうとするのとだと、けっこう話が違ってくると思うんですよ。過去にノウハウを積んでない人間が気まぐれで「教育風のなにか」をやろうとすることは、なかなかリスキーな話なのでは? みたいな。そしてそれはこっちの「育てたい」欲求もはらんでいるわけで(単純なギブ精神的による慈善事業ではないと思う)。


だから「露払い」くらいの意識で取り組んだほうがいいのでしょうし、「(職人さんの世界などで)見て学べ」は時代錯誤でよくないと言われがちだけど、ああいうのは経験からくる風潮なのかもしれない。いや、職人さんの世界が実際にそうなのかも知らないけど……。

ただ、どこかで過干渉というか、パターナらないといかん局面みたいなのも出てくるとは思う。そこがたぶん、年長者として「問われる」ところなんだろうな〜。

 

dot.asahi.com

 

と、この記事を読んで思ったのでした。この記事の場合は、ジェーン・スーさんも伊藤亜和さんも「才能があり、ちゃんとしている人」だとお見受けしますので、適切な距離感を持てる……という印象を受けたのですが、地球はデカいので「深く考えずに教えたがる人/深く考えずに教わりたがる人」による衝突事故のほうが多いでしょうし。免許更新センターの事故映像みたいなケーススタディが必要になるのかもしれない。自分で思いついておいてアレですけど、見たくないな〜、それ。

最近、(仕事の取材やそうじゃない勉強のためのものも含めて)いろんなオンラインサロンや講座に顔を出しているのだけど、「教える」と「教わる」という関係性、そもそものコミュニティの形成のされ方も違いがあり(そりゃそーだ)、わたしのようなタイプのフリーランスは、「他人の年長者としての振る舞い方」って、なかなか見る機会がないもので、そのへんも勉強になるんだよな。そういうところを見ている生徒、イヤな生徒な気もするけど。まあ見て学べるモンは、持って帰りたいのでね。

これは人様からの受け売りなんですけど、過去に「ライターがライターを教えることはできないし、編集が編集を教えることはできないよ。編集がライターを育てて、そのライターが編集を育てるわけで。だからライターは(仕事を受注してる立場だから言いにくいかもしれないけど)思ったことは編集者にちゃんと伝えたほうがいいよ」と言われたことがあり、まあそれはそうだなって思ったんですよね。まあ自分がそれを出来ているかというと、また別の話ですが……。

 

じゃあ、またね!