先日、金沢に行ったんですよ。石川県の。
「芸宿」という住まいとギャラリーが合併している(という表現でいいのかしら)スペースで開催されていた展覧会「Polaris」のクロージングイベントにお呼ばれしたのだった。
林修平さんは変温動物と恒温動物の違いというか、温風と冷風がぶつかる場所が、ちょうど人肌になるという作品を、
慈さんは都内で「プライベイツ」という民家を利用したギャラリーも運営しており、その間取りの立体を芸宿にそのまま持ってくるという試みを作品にされていた。(理解が間違っている・浅い可能性があるのでトークのアーカイブ動画観たほうが早いかも)
「異なるもののコンフリクトの妙」みたいなところに興味を惹かれ、トークでもそのへんの話にふれたはず。一生懸命しゃべったものの、かなり場当たり的になっちゃった感はある。トークのアーカイブもあるので、興味のある方はどうぞ。
なおサムネイルの写真は「芸宿」の屋上から撮影したもの。
石川県には初めて足を踏み入れたこともあって、イベント翌日は金沢市内を少し観光してから帰ろうと決めていた。兼六園、21世紀美術館などを歩いて回っていたら、あっという間に予約していた新幹線の時間になってしまった。また来たい。あと記念といわんばかりに「のどぐろ」も堪能した。また食べたい。
そりゃあ名物もおいしかったのですが、個人的に強く記憶に残った料理が、ビジネスホテルの朝食。そうだ、ライブや仕事で遠出して、ビジネスホテルでバイキング形式の朝食をとるとき、スクランブルエッグとベーコンの組み合わせが好きで、いつもそればっかりもりもり食べていた。
ああそうだ、わたしは「これ」が大好きだったのだ……と、新型コロナウイルスの影響によってご無沙汰していた「ビジネスホテル宿泊」というイベントにより、しばらく失われていた感覚を思い出したのであった。懐かしいというか、感慨深いというか。新幹線で遠出した先(※重要)のビジネスホテルの朝食バイキングでしかとれない栄養素がある。あるんじゃよ。
味覚って人生を豊かにしてくれるものなのだな……と柄にもなくしみじみしてしまったのであるよ。ちょっと泣いたからね。朝から。
それはそれとして、「のどぐろ」もまた食べたい(つまり、金沢にまた行きたいですの日記)。